静岡県農林技術研究所 森林・林業研究センターにて②

 

前回に引き続き、静岡県農林技術研究所 森林・林業研究センターに依頼した試験内容をレポートします。

 

試験は、センター内の木材実験棟で行いました。

 

 

【試験の背景】

・大型パネルは、プレカット工場で組み立てて現場に搬入し、現場に予め設置された土台に大型パネルを

はめ込む形で設置される。

 

・大型パネルは、組立後に軸組材の寸法変化があると変形してしまい、現場設置が困難になる。

 

【試験の目的】

・組み立てから施工までの軸組材の寸法変化量を検証したい

 

・乾燥方法の違い(SーDRYと高温蒸気式乾燥)の評価、製材と集成材の違いも評価と合せて行いたい

 

・軸組材(柱材・梁材)を、組み立ててから施工までの環境に近い条件下に置いた時の寸法変化を

調べたい

 

 

【試験体】

実大材 スギ製材(S-DRY)、スギ製材(蒸気式)、外材(WW,RW)

 

下図) 2ヵ月後の変形量

高温:高温乾燥材、WW:ホワイトウッド集成材、RW:レッドウッド集成材

 

 

 

 

こちらの施設では、県産材の特性を活かして、耐久性や機能性に優れた県産木材の

開発を行っています。

木材実験棟には、破壊試験機や壁試験機などがあり、林業技術の研究・開発及び

相談業務も行っています。

 

天竜美林を守り、発展に寄与する拠点として設けられたこの施設は、アントニン・レーモンドが

設立した「レーモンド設計事務所」によって設計されました。

 

レーモンド氏の設計理念は、「自然と人間」「人間と社会」の対応を具現化すべく建築設計を

行うことで、日本の建築の発展において多大な影響と功績を残した人物です。

 

レーモンド氏の理念は、私たちの手掛ける大型パネルのコンセプトと多くの面で共通します。

今後、大型パネルも日本の建築の発展の一助となれるよう、普及に力を注いでいきたいと

考えています。