「気密」を服に例えると

日に日に冷え込みが厳しくなってきました。

皆さん風邪は引いていませんか?

 

今回は、「気密」についてできるだけわかりやすくご説明するために、「気密」を

服装に例えてみることにします。

まず、建物を覆う「断熱材」を上着にたとえるとして、1度想像してみてください。

冬の寒い時期、あなたは上着をどのように着ていますか?

 

 

ボタンがあればボタンを閉じて、ファスナーがあればファスナーを閉じて、出来るだけ

暖かい空気が漏れないように、また冷たい空気が入ってこないようにする方が多いので

はないでしょうか。

 

寒いのに、上着を羽織るだけで前は開けっ放しという人はあまりいないですよね。

実は、家の気密性についてもこれと同じことが言えます。

気密性が悪い住宅というのは、真冬に上着の前を開けっ放しにしているのと同じです。

いくら高級な上着を着ていても、前が開けっ放しだと防寒になりませんよね。

 

つまり、気密の悪い家は断熱材の性能が活かされず、外の寒い外気がどんどん家に

入ってきて、反対に家の中の暖まった空気は外に出て行ってしまいます。

 

昔の家は気密のことなど考えられていなかったので、外気がどんどん入ってきて、

屋外とあまり温度が変わらない家がたくさんあります。

 

 

一方、ボタンを閉じて暖かい空気が漏れないようにしているのが、気密性の高い家です。

一度暖めた空気が外に漏れないので、断熱材の性能が発揮されます。

しかし、真冬の厳冬な時期には、上着のボタンを閉めたぐらいではとても寒さは防ぎきれません。

 

そんなときはどうすればいいでしょうか?

もっと暖かくなるように、マフラーで首もとを守ったりして、より空気が漏れないように

工夫しますよね。

実は、その状態が「高気密住宅」と呼ばれる家なんです。

 

 

ここで注意したいのが、「高気密住宅」というのは簡単にはつくれないということです。

家の気密性のことを「C値」と言いますが、しっかりと気密測定をして、この数値を確認

する必要があります。

C値の数字が低い程、気密性が高いことを示します。

厳しい寒さを防ぐためにも、上着にマフラーを加えて、ぜひ高気密・高断熱の「断熱の家」

を実現しましょう。